食中毒予防について
公開日:2023年02月20日
食中毒の原因
食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。一方、ウイルスは細菌のように食べ物の中では増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入ると、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします。
食中毒予防の3原則
(1)つけない
手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように、調理前、調理後は手を洗いましょう。
(2)増やさない
食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。生鮮食品や総菜などは、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
(3)やっつける
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。特に肉料理は中心部までよく加熱することが大事です。調理器具も、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。
家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
食中毒は、飲食店などで食べる食事だけではなく、家庭での食事でも発生します。家庭での食中毒を防ぐのは、食材を選び、調理する皆さん自身です。6つのポイントで、具体的な方法を紹介します。
(1)買い物
- 消費期限を確認する
- 肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う
- 肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる
- 寄り道をしないで、すぐに帰る
(2)家庭での保存
- 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する
- 肉や魚はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにする
- 肉、魚、卵などを取り扱うときには、取り扱う前と後に必ず手指を洗う
- 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保つ
- 冷蔵庫や冷凍庫に詰めすぎない(詰めすぎると冷気の循環が悪くなる)
(3)下準備
- 調理の前に石けんで丁寧に手を洗う
- 野菜などの食材を流水できれいに洗う(カット野菜もよく洗う)
- 生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにする
- 生肉や魚、卵を触ったら手を洗う
- 包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分けると安全
- 冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを利用し、自然解凍は避ける
- 冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない
- 使用後のふきんやタオルは熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる
- 使用後の調理器具(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(台所用殺菌剤の使用も効果的)
(4)調理
- 調理の前に手を洗う
- 肉や魚は十分に加熱する(中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安)
(5)食事
- 食べる前に石けんで手を洗う
- 清潔な食器を使う
- 作った料理は、長時間、室温に放置しない
(6)残った食品
- 残った食品を扱う前にも手を洗う
- 清潔な容器に保存する
- 温め直すときも十分に加熱する
- 時間が経ち過ぎたものは思い切って捨てる
- ちょっとでもあやしいと思ったら食べずに捨てる
食中毒かなと思ったら
嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。医師の診断を受けずに、市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。
詳しくは、次の厚生労働省「食中毒」をご覧ください。
(厚生労働省のホームページが開きます)
(厚生労働省のノロウイルス予防対策リーフレットが開きます)
(食品安全委員会のホームページが開きます)
この記事に関するお問い合わせ先
福祉センター 健康福祉課へのお問い合わせ
〒811-0119 福岡県糟屋郡新宮町緑ケ浜四丁目3-1
電話番号:
健康づくり担当 092-962-5151
高齢者福祉担当 092-710-8286
更新日:2023年03月15日