(注)所信表明とは、町政を運営していく基本的な考え方(信念)などを明らかにしたものです。

所信表明(要約文)

 平成23年新宮町第2回定例会が開会されるにあたり、町長就任のご挨拶と町政運営に対する所信の一端を申し上げたいと存じます。

はじめに

 4月の町長選挙におきまして、多くの町民のみなさんのご支持を賜り、その任に当たりますことは身に余る光栄でありますとともに、町政を担う責任の重大さを痛感し身の引き締まる思いでございます。
 初心を忘れることなく、5期20年にわたる町議会議員および町議会議長としての経験を生かし、住民のみなさんの声を結集し、住民満足度を高める町政を行い、みなさんが安心して住みたい、住み続けたいと思えるまち、また、住民主役のまちづくりの実践に努めてまいりたいと思っております。基本的には、JR新宮中央駅の設置、中央浄化センターの建設、区画整理事業の実施とそれに伴う大型商業施設の進出など、本町始まって以来最大の事業である沖田・緑ケ浜地区の中心市街地整備事業を大部分において成し遂げられた中野町政を継承しながらも、改善すべきところは改善するという方針のもと、新たな事業展開によるまちづくりを進めてまいる所存です。また、本年度を始期とする第5次新宮町総合計画を基本として、着実に施策や事務事業を執行し、必要に応じて見直しを行いつつ、安定的な行財政運営に努めてまいります。

まちづくりの考え方と主要な施策の基本方針

  それでは、私が現時点で考えているまちづくりの基本的な考え方と主要な施策の基本方針について申し上げます。

住民主役のまちづくり

 私は、今回の選挙を通じて「やります 故郷(ふるさと)づくり」を大目標に9つのテーマで施策の基本的な考え方を示させていただきました。選挙戦では的野地区から相島地区まで各地域をまわり、さまざまな住民の声に接することができ、多岐にわたる行政ニーズがあることを改めて認識したところです。そのうえで、私は、地域の課題や、農水産業や商業などの産業、あるいは子育てや高齢者福祉など分野ごとの課題に対しては、「待つ」のではなく、町長である私「長崎武利」を先頭に、行政自らが町民の方へ進んでいく姿勢が大事であると実感いたしました。総じて申し上げれば、まちづくりの基本姿勢として「住民との対話による住民主役のまちづくり」を実践したいと思っています。また、その「対話」をするためには、必要な行政情報の公開が必要と考えますので、その点についても適切に対応してまいります。

健全財政の確保と計画的な事業

 次に、主要施策の基本方針について申し上げます。なお、今回は、個別具体的なことは、今後内部で十分議論し検討することとしていますので、すべての分野にわたって申し上げることは、差し控えさせていただき、いくつかに絞って申し上げたいと思いますのでよろしくお願いします。

 まず、第1点目は健全財政の確保と計画的な事業執行を心がけるということです。
 本町では、先ほど申し上げましたように大型商業施設の進出や、雇用の創出などにより税収が伸びる一方、人口の増加に伴うさまざまな財政支出も増加すると予測されます。「入(い)るを量(はか)りて出(い)ずる)を制す」という財政の基本原則に立ち、的確な収支予測を行い、中長期的な財政計画を立て、優先順位を定めて確実な事業執行を行う所存です。なお、3月に発生した東日本大震災関連の復興財源を捻出するため、国は、地方交付税や国県支出金などを削減することも考えられ、その場合、本町の事務事業にも影響が出るのではないかと懸念しているところでございまして、今後の国政の動向には注目していかねばならないと考えています。

安全・安心・安定を第一に、協働のまちづくり

 2点目に、私は、町民のみなさんの安全・安心・安定を第一に考え、協働のまちづくりを推進したいと考えています。
 新宮町は、玄界灘の青い海、白砂青松の美しい海岸線、立花山の緑など、自然環境が豊かな一方で福岡市に隣接し交通の便もとてもよい、本当にいいまちだと思っています。そしてそこに暮らす住民の方々も、人情に厚く、このまちに愛着をもって暮らしておられます。まちづくりは、高度経済成長期の道路や施設整備を中心としたハコもの重視の時代から、心の豊かさや生きがいの創出、安全で安心した安らぎのある暮らしづくりの方向にシフトしてきています。今後は、地域に暮らす住民と行政が相互の特性を理解し、よきパートナーとして協働し、適切な役割分担によって課題解決やまちづくりに努める仕組みをつくってまいります。また、先ほど申し上げました「故郷(ふるさと)づくり」を実現するために、地域のまつりや公民館活動を支援し、文化活動や生涯学習、生涯スポーツなどを通じ、町民相互の融和や地域コミュニティの活性化を図りたいと考えています。今後は、協働に関する基本指針の策定を検討するとともに条例などの制定についても研究していきたいと考えています。

住民満足度ナンバーワンをめざして

 3点目は、施策全体の総括ということにもなろうかと思いますが、子育て支援や教育、福祉、生活環境整備、交通、安全安心、産業振興など、本町行政のすべての分野の施策について、すべての住民のみなさんの満足度を上げることが重要と思っています。とりわけ、現在本町が抱えております行政課題である東部地域の振興策、今後子育て世帯の増加が予測されることに伴う学校や保育環境の充実、下水道幹線の早期整備、地場産業の活性化、東日本大震災を教訓とする防災対策などは特に力を入れていかねばならないと考えています。今後、本町住民のみなさん一人ひとりが、「この町に住み続けたい、住んで良かった」と思っていただけるよう「行政に対する住民満足度ナンバーワン」をめざしてがんばってまいります。

おわりに

 最後に、行政組織の機構改革についての考えを申し上げます。現在の組織機構は平成17年に第2次新宮町行政改革大綱により、当時12課1室1局であったものを10課1局に変更され、5年余りが経過したところです。今回、第5次総合計画が策定され、その実践と施策展開をしていくにあたりどのような組織がいいのか、早速職員プロジェクトの設置と検討を指示したところです。できれば、本年中には何らかの方向性若しくは素案を出したいと考えております。

 以上、町長就任に当たりまして私長崎武利の所信表明とさせていただきますが、町政を預からせていただく今後4年間、町政の執行に全身全霊をかけ、職員と一丸となって努力する所存ですので、議会をはじめ町民のみなさんのご理解とご支援を賜わりたいと存じます。

        平成23年6月1日              

新宮町長 長崎武利

(注)本文およびタイトルにおける、長崎のさきは「たつさき」です。